大手自動車メーカーをはじめ、二輪用・レース用など、北米の幅広いエンジンメーカー向けの軸受製品を設計・提案するとともに、技術サポートも行っています。赴任してしばらくは、言葉や考え方、文化の違いなどで苦労しましたが、日本では感じることができなかったことに気づけたり、違う文化を吸収することで新たな発想が生まれたりと、いろいろな経験ができるので、すごく有意義な毎日です。仕事を進める上で、たとえば日本では、失敗しないように慎重にものごとを進めようとしますが、アメリカでは、日本よりも早く決断がなされます。このあたりにも国民性の違いが表れていると感じます。お互いの文化の良いところをうまくミックスできるよう、アメリカで感じたことを日本人へ、日本で感じたことをアメリカ人へ伝え、よりよい関係性を築いていきたいと考えています。

インドへは、エンジン用滑り軸受を生産する第２工場を設立するタイミングで赴任。新規事業の起ち上げを主業務に、品質保証業務全般に携わっています。インドは、日本人の常識観念とはかけ離れた面があり、セオリー通りに物事を進めることが多分に困難です。そのような状況のもとでは、成り行きまかせでは結果を出せません。だからこそ、うまくいったときは、実力でつかみ取ったという実感があり、確かな自信につながっています。海外で働くということは、異なった価値観の発見の連続です。物事を本質的にとらえ直さなくてはいけないことも多々ありますが、そこに、日本では気づけなかった改善のヒントもたくさんあります。2度にわたる海外での業務経験（過去に大同メタルチェコにも赴任）は、視野を広くしてくれました。この経験を活かして、オンリーワンと頼っていただけるよう、能力を磨きたいと思っています。

おもに、新規生産ラインの導入支援や生産ラインの維持管理、それにともなう輸出入の管理を行っており、ロシア人スタッフとコミュニケーションを緊密に取りながらプロジェクトを進めています。海外で大切なのは、現地スタッフに敬意をもって接すること。それに尽きると思います。海外を経験することで、海外ビジネスのイロハを学ぶことができますし、実践的な英語力が身につきます。それに、文化の違いなどの話が聞けることも、やはりおもしろい。
今後は、ロシア人スタッフともっと深くコミュニケーションを重ねて、会社の利益につながるよう、ひとつひとつ前向きに取り組んでいきたいですね。そのために、日々さまざまな分野について習慣的に勉強するように心がけています。

学生時代に2年間留学していたため、実務上のコミュニケーションには自信はあったのですが、実際のビジネスはまったく別世界。海外で最初に担当させていただいたお客さまは、米国随一の建機メーカーで、当社の重要顧客。現場でのさまざまな業務を通じ、お客さまに海外ビジネスの基本を教えていただきました。現在は、イギリスにおいて、船舶用・産業用エンジンメーカーへの軸受販売と、カスタマーサービス業務を担当。現地スタッフのマネージメントや市場戦略の構築、現地メンバーとの協業による拡販活動、日本本社との調整業務などを行っています。海外では、日本の常識は通用しないため、常にチャレンジです。でも、言語や文化を超越したところには、同じ人間である部分が存在しています。毎日の業務を一期一会と心得て、常に真摯に対応し、お互いの満足する解決を模索しています。

欧州製造拠点のひとつとして、自動車エンジン用半割りベアリング、エンジン外および一般産業用ブシュなどを製造している「大同メタルチェコ」。高機能製品を現地生産で供給し、欧州における大同メタルグループのビジネス拡大に寄与しています。私自身は、大同メタルグループの意思を現地メンバーに伝え、現地の業務が円滑に進むよう経営面を統括する現地法人の社長を担当しています。海外生産工場では技術的な観点からの経営判断が求められることも多いのですが、私自身が技術系出身であるため、過去の経験が役立っていると考えます。私がもっとも大事にしているのはコミュニケーション。仲良くすることも大切ですが、海外では、お互いの考えが異なる場合には、本音で意見をぶつけあうことも必要。今後もコミュニケーションをさらに深め、業務レベルをさらに上げていきたいと考えています。

海外赴任が決定したときは、初めての異国の地での生活であり、言葉や文化、生活習慣が、どれほど違うのかがわからなかったので、やはり多少の不安はありました。また、家族帯同での赴任でしたので、海外生活に家族がうまく馴染めるのかという点も心配でしたが、私を含め、家族もなんとか順応できたようで、ホッとしています。
ヨーロッパでは、自動車分野以外の企業には、大同メタル工業の認知度はあまり高くありません。そんな状況のなかで、当社のことを知らなかったお客さまに当社製品を採用いただき、喜んでいただくことが、いちばんのやりがいですね。「明るく元気に、常に前向きに」というのが、日本勤務時代から変わらない私のポリシー。より良い仕事をしていくためにも、チームワーク抜群の楽しい職場をつくっていきたいと考えています。

現在所属しているのは、中国での販売・拡販を統括する営業統括部。営業統括部では、お客さまからの情報を社内に展開して生産に反映させる、予算達成のために活動をフォローする、お客さまの事業所に訪問して打ち合わせを行うなど、おもに販売に関わる業務を行っています。私の具体的な仕事内容は、日系のお客さまの、ブシュ関係の製品を現地調達化するためのお見積りや、関連する他拠点との調整、ローカルのお客さまの開拓など。経験の少ないローカルスタッフへの開拓先やアプリケーションの教育をはじめ、お客さまと打ち合わせや、月次の売り上げ管理資料の作成などを行っています。まだまだ地域格差がある中国ですが、経済成長につれて需要が著しく伸びており、会社としても生産の増加、売り上げの拡大など、成長を実感できることが大きな魅力ですね。

船舶用・産業用向け大型エンジン用軸受の技術拠点として、欧州を中心とした顧客への迅速な技術サポートを提供するとともに、将来動向に基づく新材料開発を行い、顧客への提案を行っています。「大同メタルヨーロッパLTD.」には、顧客技術サポートを行うアプリケーションエンジニア部門と、材料評価開発を行うR&D部門があるのですが、私はそれらの統括を行っています。海外勤務の経験は、仕事面においても生活面においても、今後の自分の人生のための貴重な経験になっていることは間違いありません。さまざまな国の企業や人々と触れあうことで、いろいろな文化や考え方があることを知り得ます。考え方の多様性は、仕事を進める上では難しい面も多々ありますが、上下関係などの立場に関係なく、みんなで議論を重ねてひとつの目標を達成したときの喜びは格別です。

欧州の顧客に対応する設計者が常駐している、欧州の軸受設計拠点「欧州テクニカルセンター」において、欧州のエンジンメーカーからのさまざまな要望を聞き、その要望を叶える軸受の設計を行っています。
入社当初から英語が得意だとPRしていたので、海外赴任が決まったときは嬉しかったですね。その半面、今までやってきたことだけで通用するとは思っていなかったので、もっとがんばらなければと気合いを入れて赴任しました。日本では経験できない海外顧客と直接やり取りし、欧州の文化に触れられるのが、いちばんのやりがいです。
日本で勤務していたときも大切にしていましたが、こちら来てからより一層、技術的な話をするときは、論理的かつ明確に説明することを心がけています。設計知識も語学もまだまだ足りないので、日々勉強中です。

「大同メタルコトールAD」の会社・工場運営の総責任者として、軸受メタルの生産・品質管理・人事・財務など、管理全般を統括しています。やはり、新しい知識が身につけられること、新たなチャレンジや経験ができることが、海外業務のいちばんのやりがいです。また、日本人・外国人に関わらず、新しい人と物と情報のつながりが大きく広がるので、自分の人生観を見直すチャンスでもあると感じています。さらに、多くの裁量が自分に委ねられているので、責任も大きいですが、ローカルの従業員たちとともに思い切ったチャレンジをして、達成感を共有できることも、海外業務の大きな魅力のひとつです。モンテネグロで唯一の日系企業として、モンテネグロ社会に貢献できるように、そしてお互いにWin-Winの関係を構築できるように意識しながら、ビジネスチャンスの拡大を狙っています。

もともと海外生活が長かったことと、国内での品質管理業務の経験から、メキシコでのさらなる品質向上を任されています。品質保証責任者として、新規ライン立上げに対するサポートや、製品の品質改善、品質管理システムの定着化など、品質管理全般をマネジメントしています。海外業務にあたっては、できるだけ直接話をするなど、コミュニケーションを積極的に取ること、そして何事も前向きに対応をしていくことを、とくに心がけています。海外では、国内以上にさまざまな分野のことを考えながら仕事をする必要がありますが、そうした経験を積むことで、視野を大きく広げられることが魅力です。今後は、メキシコや日本の本社だけではなく、グローバルの他拠点の動きにも注目するなど、さらに多様な視点・視野を身につけ、もっと先を見越した判断をできるようになりたいと考えています。

タイの生産拠点において、マーケティング部門の責任者として、全体の取りまとめをしています。そのほか、日本の本社や他拠点、顧客の日本人出向者との調整なども行っています。海外業務においては、日本でのように、担当メーカーや業務が固定されておらず、全顧客・他業種の業務も担当しないといけないため、広く理解することができ、非常に良い経験になっていると感じています。また、異国の方の考え方や行動も理解することができるとともに、語学力も格段に上がります。それらは、今後も大いに役立つのではないかと思います。また海外では、日本にいるときよりも、より一層自ら率先して考え、行動していくことが大切。そして、メールなどのコミュニケーションツールだけではなかなか理解してもらえないため、直接相手のところへ行って話をするように心がけています。