EV化対応の強化
EV化の流れに対応するために、事業体制の強化・新規製品の開発に力を入れています。すでにアルミダイカスト製品はモーター用の電力を適切に制御するPCU(パワーコントロールユニット)用ケースなどに採用されており、需要急増・売上拡大に伴い、さらに事業を強化しています。また、現在EV車のモーターにはころがり軸受が使われていますが、今後見込まれる回転数の増加・軽量化に応えるのはすべり軸受の得意分野です。長年蓄積してきたトライボロジー技術を応用したモーター用すべり軸受の開発にもかねてより取り組んでおり、今後の新規事業の一つとして期待しております。

すべり軸受の事業領域の拡大
自動車エンジン用以外の事業分野の強化を進めています。その一つが、今後需要の増加が見込まれる洋上風力発電機用のすべり軸受です。これは、既存事業の水力発電・蒸気・ガスタービン向け軸受のノウハウから見出した事業です。また、AIの急速な普及などを受けてデータセンターで使用される非常用発電エンジンのすべり軸受の需要が高まっており、現在製造体制を増強しています。
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軸受へのこだわり
私たちには長年培ってきたお客様との信頼関係があります。お客様のために最後の1つまで自動車用エンジン軸受を製造していきます。それが、軸受メーカーとしての使命だと考えます。一方で、EV化の流れによる自動車用エンジン軸受の需要減少が予測されています。こうした状況下において、業界の変化をただ受け入れるのではなく、国内外で生産体制の再編成を図るなど、状況に応じて最適な対応を行っています。自動車用エンジン軸受の売上を担保しつつも、需要増加が見込まれる発電設備やEV車に対応した軸受などへ注力できる体制を整えます。これが、私たちが考える「軸受へのこだわり」です。
